30年後の車社会を妄想してみた

自動運転が完全に普及して、珍しく無くなった未来の車社会において。
交通事故が起こる原因は恐らく殆どがヒューマンドライバーのマニュアルドライブミスが原因となるんじゃないかと思う。そういう未来において多分保険会社は自動運転装置を搭載してる車に対して保険を安くしてセールスするだろうし、逆に時代遅れのマニュアルドライビングユーザーに対しては高額な保険金を負担せざるを得なくなる。たぶんこれはオートドライブシステムを搭載するインセンティブになりうる。もしかしたら政府がソーラーパネルに補助金を出すのよろしく、オートドライビング搭載車購入に対する補助金を付与するかもしれない(たぶん車の生産会社はそのためにロビー活動を行うのではないだろうか?新たなイノベーションに対する買い換え需要を喚起させる為の後押し材料として)。そういう社会において、たぶんマニュアルドライビングは衰退せざるを得なくなると思う。例えばビジネス上の要請から。ヤマト、佐川のようなBtoCも行ってる流通はともかく、BtoBの流通においては恐らく運転手というのは必要なくなると思う。発送元と送り先に人がいれば運転中に人が必要なくなると思う。あとタクシー業界とか、もしかしたらバスも無人営業化するんじゃないかな。イレギュラーが起きた場合のみ現場に向かえばいいというスタンスになるんじゃないかと予想する。コンシューマーユースにおいては子供が車にのって遊びに、というのはさすがに無いと思うが、運転免許にオートドライブ専用といった感じの種目が追加され、必要な技能はオートドライビングシステムにイレギュラー発生したとき、マニュアルで車を安全に停められる、程度の簡易な運転免許ができると思う。

問題点があるとすれば、自動運転に任せっきりにしてて事故が起きたときの対処だけど、これはどういう周辺技術があるかによって変わってくるのかなと思う。オートドライビングシステムにどんなセンサーが搭載されるかによって、事故の起こる可能性というのは変わってくると思う。たとえば、アクセル・ワールドに存在するようなソーシャルカメラがあれば、その情報を利用して危険度を判別するアルゴリズムを組めると思うし。道路上に何かしらの補助センサーを設置して、そこから発信される情報から安全に運転するようなシステムにすることは、多分可能だと思う。当たり屋みたいなのは無くなるかもしれない。

仮に自動運転によって交通事故の危険を(マニュアルドライビングによる防ぎようのない事故を除き)著しく削減した場合、恐らく運転免許取得のハードルというのは恐らく低くなるんじゃないかなと思うし、脱・車社会みたいな事も言われなくなるんじゃないかなと思う。テクノロジーによる問題はやっぱりテクノロジーによって解決される方が自分としてはスマートに思える。というわけで、誰かグーグルの自動運転技術を普及してくれないかな。僕はタクシー業界の人間でもなければ流通業の人間でもないので全く雇用を気にする必要が無いしそうしてくれるとうれしいんだが。